生活習慣病|大阪市住吉区の玉谷クリニックあびこ【内科・アレルギー科】

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生活習慣病

生活習慣病|大阪市住吉区の玉谷クリニックあびこ【内科・アレルギー科】

生活習慣病

①生活習慣病とは

生活習慣病とは、食事や運動、喫煙、飲酒、睡眠、休養などの生活習慣が関与し、それらの生活習慣が発症の要因となる病気の総称です。
運動不足や不適切な食生活、過度な飲酒、喫煙やストレスなどの習慣や環境が深く関係し、これらが積み重なることで生活習慣病が発症します。
日本人の三大死因は、がん、心疾患、脳血管疾患ですが、これらの危険因子である肥満症、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症など)、高血圧などはいずれも生活習慣病とされています。生活習慣病の多くは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓など、全身の血管などにダメージを与えていきます。その結果、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞や脳出血)など、命に関わる重篤な症状を引き起こすことがあります。

②糖尿病

糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンの作用が不十分なために血糖値が正常範囲を超えて高くなる病気です。糖尿病は、1型糖尿病、2型糖尿病に大別されます。日本人では2型糖尿病が圧倒的に多く、その発症にはインスリンの分泌不足といった要因に加え、食べ過ぎ、肥満、運動不足、ストレスなどの生活習慣が関係しているといわれています。
糖尿病は初期症状が乏しく、目立った症状が現れることなく進行することが多い病気です。病気が進行すると、口渇(のどが渇く)、多飲(のどが渇くために水分を多く摂る)、多尿(尿の量が増える)、体重減少といった症状が出てくることもあります。糖尿病の進行により三大合併症と呼ばれる網膜症、腎症、神経障害を発症して、末期には失明したり、透析治療が必要となったり、足先がしびれたり、足指が壊疽したりして足の切断が必要になったりすることもあります。また、糖尿病の進行により動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞・脳出血などを引き起こす危険性が高まります。糖尿病の診断は、症状の有無、ヘモグロビンA1cの値、血糖値を総合的にみて診断していきます。食事療法・運動療法・内服薬・インスリンを用いて、血糖のコントロールを適切に行い重篤な病気が生じないよう予防していく事が重要です。

ヘモグロビンA1c(HbA1c)とは

ヘモグロビンA1cは血糖値と相関し、血糖値が高いほどヘモグロビンA1c値も大きくなります。過去1~2カ月間の血糖の状態を知ることができる検査です。
当院では来院日に即日検査可能で検査結果をお知らせすることができます。

③心筋梗塞

心臓は全身に血液を送る臓器ですが、心臓そのものを栄養する血管も存在し、それを冠動脈といいます。その冠動脈が細くなり、胸が痛いなどの症状が生じるのが狭心症で、冠動脈が詰まるなどによる酸素不足で心臓の細胞が壊死してしまう病気が心筋梗塞です。突然、激しい胸の痛みが起こり、脈の乱れ、呼吸困難、吐き気、冷や汗や顔面蒼白を伴うことがあります。痛みは胸だけでなく、みぞおちや腕・肩などにも生じることがあり、これを放散痛といいます。発作は長く続き30分から数時間に及ぶこともありそのような場合には命の危険があります。
心筋梗塞の原因の大部分は動脈硬化です。肥満症や高血圧症、脂質異常症、糖尿病など、動脈硬化を引き起こす生活習慣病が原因となることが多く、また喫煙も危険因子として考えられています。
バランスのよい食事を心がけ、塩分・糖分・脂肪分を摂り過ぎないようにしましょう。運動はウォーキングなどの有酸素運動が有効とされていますが、心筋梗塞の急性期には注意を要します。適宜ご相談下さい。喫煙は動脈硬化の危険因子でありますし、食道がんや肺がんなど多くのがんの危険因子とされています。できるだけ早く禁煙することが大切です。当院では禁煙外来を行っておりますのでご相談ください。

④高血圧症

高血圧症は、正常範囲よりも高い血圧が続く病態をいいます。
血管の内壁は本来弾力があり、柔らかいですが、血圧が高い状態が続くと血管の壁に圧力が掛り、だんだんと血管の壁が硬くなります。これが高血圧による動脈硬化です。
高血圧には、ホルモンの異常などで起こる二次性高血圧と、原因のはっきりしない本態性高血圧がありますが、日本人の高血圧症の約90%が本態性高血圧といわれています。本態性高血圧は、遺伝的要因と塩分の摂り過ぎ、肥満、過度な飲酒、喫煙、運動不足、精神的なストレスなどの環境的要因が重なって発症すると考えられています。
高血圧症は自覚症状に乏しく、なかなか気づくことができませんが、きちんとコンロトールしない事が続くと動脈硬化を生じて、心不全や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞・脳出血の原因になったりします。生活習慣の改善が予防と治療に有効です。高血圧が持続する場合には内服薬などできちんと血圧コントロールを行っていくことが大切です。

⑤脂質異常症

脂質異常症とは、血液中の脂質(コレステロールなど)の値が基準値から外れた状態をいいます。「悪玉コレステロール」といわれるLDLコレステロールや血液中の中性脂肪(トリグリセライド)が必要以上に増えたり、あるいは「善玉コレステロール」であるHDLコレステロールが減ったりする病態です。これらの脂質異常(高コレステロール血症など)は、動脈硬化の危険因子となります。
脂質異常症は、それだけではとくに症状が現れることはありませんが、気がつかないうちに、動脈硬化が進行し、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞などの病気につながるおそれがあります。脂質異常症の主な原因は、食生活(肥満・カロリー過多)や過度な飲酒、喫煙、運動不足などが考えられます。
治療は通常、食事療法と運動療法からはじめます。運動療法・食事療法でも改善しない場合には内服治療で適切にコントロールを行うことが重要です。

⑥高尿酸血症

高尿酸血症とは血液中の尿酸値が通常より高い状態のことです。痛風や腎結石、尿路結石の原因になるほか、腎臓の機能低下につながることが報告されています。また高尿酸血症は、肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病を複合的に合併することが多いといえます。
痛風は尿酸血症が足の親指の付け根などに蓄積し、激烈な痛み、腫れ、発赤を引き起こします。
高尿酸血症は、ビールや肉、魚卵などプリン体を多く摂取するなど、生活習慣により引き起こされることが多い疾患です。生活習慣の改善と内服治療により高尿酸血症の改善を図ることが重要です。
これらの高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、互いに悪影響を及ぼしあり、悪循環に陥り、症状がなくても進行していきます。生活習慣の改善や病気をコントロールすることにより重篤な病気の発症することを予防することが重要であります。
ご心配な事がございましたら、いつでもご相談ください。